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ライブ本番で失敗をしないための対策「運動会のお父さん現象」

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 久しぶりにメインバンドのライブでした。 来てくださった方々ありがとうございます。

対バン相手も年齢層高めでしたが、レベルの高い安定感のあるメンツであり、いい感じでした。


弊バンドに関しては色々思うことがある課題の残るライブになってしまったことが心残りですが、今後のために反省、自戒とメンバーに伝え忘れのないように備忘録として残すことにします。もはや、反省のないライブはライブじゃないくらいの気持ち←

テーマは本番特有のミスについてです。人によっては何当たり前のことをつらつら書いているんだと思われるでしょう。実際そのとおりだと思いますが、そこは一つお付き合いください。

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本番でミスをしてしまうパターン

 ミスと言っても一音間違えたとかそういう細かいところではなく、本来出せる力(パフォーマンス)を出しきれなかった状態の事の話です

最近わかるようになった来たのですが、パフォーマンスを出せない状況としては2つあると思います。

1つは、緊張によるもの

もう1つは、空回りによるもの

この2つは同じ失敗でも原因や成り立ちが違っているため、解決方法も異なる気がします。そう見えた理由や改善ポイントなどの思いつきをまとめていこうと思います。

緊張による失敗パターン

本番でガチガチに緊張してしまって、普段の力を出せないパターン。初心者やあがり症の人に多いケースです。 緊張による意識の散漫や体のこわばり、プレッシャーや不安が失敗を誘発させたり、十全に力を発揮させなくなるものだと思います。

これについては以前、同じ視点からの対応方法が雑誌に乗っていたのを参考に記事化しています

不安は事前に解消させていき、プレッシャーとは上手く付き合っていくことが大切であるということですね。これについては練習不足として練習量や密度を増やす脳筋方法でも対処できるものになりやすいです。

問題はもう一つの方ですね

空回りによる失敗パターン「運動会のお父さん現象」

 勝手に命名しました。 これはライブなどの本番で起きることだと思いますが、普段あまりやらないことを本番になって初めてやることで失敗するパターンですね。空回りというか、運動会のときぐらいにとやる気に満ちて足をくじくお父さんみたいなので「運動会のお父さん現象」と名付けることにしました

具体的には

  • 普段慣れないライブハウスのアンプなどでの音作りが上手く行かない
  • ソロやMCでのテンション上がって余計なことを言っちゃうやっちゃう
  • 前フリもない突発的な思いつきの実行(内輪で盛り上がっていると思い込んでの行動)

などが上げられるかと思います。

 当人はこれらを緊張とかライブの失敗にカウントしない可能性があります(自分も今まで気づいていないだけどやっている可能性が高い)

ライブという非日常、リハーサルとは違う空気感やステージ内外の熱気、緊張やプレッシャー、高揚感などが色々と混ざり合って突発的なアクシデントやミスに繋がってくるのではないかと思います。

こういった本番特有のパフォーマンスの低下は場数の少ないバンドやインターバルが多い場合にあるものとだと考えており、当人やまわりからは「本番に弱い」というステータスに落とし込んでしまっているのではないかと危惧しています。

ですが、一つ気になる点を見つけましたのでこれが今後の改善の糸口になるのであればいいなと思います

空回りの原因分析

 これを見つけたきっかけはメンバーでも人によって失敗の雰囲気が違うこと、あるいは、あるメンバーだけが非常に安定してパフォーマンスを出し続けていたり、高いパフォーマンスを出していることに気が付きました。

ギターだとよくあるのですが、リハスタはジャズコやマーシャルだけど、箱によってはデラリバやオレンジといった、アンプが一定しないケースがあります。これにより音作りが大きく変わってしまいいつもと違う状況に陥ってしまうことが原因だったりすると考えます。

あるいは、ステージングやMC,パフォーマンスなんかは「やる」とは考えていても詳細を考えていなくて滑ってしまうとか起きていないでしょうか。。。 うー、書いてて胃が痛い

 しかし、今回あるメンバーが非常に落ち着いた安定感のあるパフォーマンスを出していました。逆に普段ひょうひょうとしている人がパフォーマンスを落とす。ということがあり、これは本番が弱いなどと言って流してしまうのはもったいなさすぎるのでは?と思い、もしかしたら?という仮説です

空回り、「運動会のお父さん現象」は本番を想定した練習ができていない。ということではないだろうか。

なぜそう思うのか。今回の例で言えば、高パフォーマンスのメンバーはライブ前1,2ヶ月の間の練習に対して、かなり他メンバーからの口出しがありました。音作りであったりフレージング、プレイングスタイルなど楽曲や全体構成に合わせた要望や提案などを多く出しており、それについて真摯に向き合って改善に務められています。

対して、パフォーマンスの低いメンバーについては、それらの口出しをほぼしていません。ある程度こなしているし大きなマイナスでも無ければ、おそらくは口出しがプラスになる想定もできていなかったのではないかと、今になって思えるものです。

これは、結果的に本番に向けた想定が完全に抜けていたことになります。 例えば、当日のアンプが練習と違う。というのはどうせわかっていることです。

具体的にはプリアンプを使って、JCのセンドリターンに繋いで音を作っていたのに、当日はJC-70(120より小型で1chしかないタイプ)だったので、インプットに入れての音作りなったので、雰囲気がうまく作れなかった。とかっていうのは当日にならないと分からなかったことではないので、事前にやれたはずです。

でもそれをやらなかった。つまり練習していなかった。と言い換えられると思います。

MCやライブパフォーマンス(煽りや掛け声など)は思いつきじゃなくて、事前に大筋を考えておいても良かったのではないか。 あるいは流れだけをリハでやって、本番ではそれをなぞるようなことをあえてしなかった(事前のリハを本番の想定で実施してこなかったといえます)

そう考えると辻褄が合うような気がしてくるのです。 なぜなら私がそういうタイプだからです←

本番になると本番っぽいことをやろうとして、事前準備したものをなかったことのように振る舞ってしまったことがライブに限らずありました。その時は失敗したなぁ本番に弱いなぁなんてその日だけの反省で終わっていましたが、いざ自分がそれを受ける立場になったら、こうだったのではないかと思うように慣れたのです。

対策:本番を意識した練習とは

 原因を仮定したので、それに対する回答は、できていないことをやるだけです。「本番を意識した練習をしよう」

何を当たり前のことを言っているんだ。って自分でも思いますが、普段の練習、どこまで本番を見据えたものができているのでしょうかと自問自答したときに、たしかに練習のための練習をしている気がしてきました。

その場での問にその場のノリで答えたり、本番に間に合わせればいいというちょっとした先送り思考によるなあなあの練習になっていたのじゃないか。と

それが証拠に高パフォーマンスを出してくれたメンバーは普段の練習から課題に立ち向かっていた。だからこそいい意味で練習と本番が地続きになっていたので、練習通り悩み考えながら本番に対処していた。だからこそ結果が伴ったのではないか。と

たしかに冷静に考えたら、本番でやらないことは練習でやることはないです(ライブ前じゃないアイデアの出し合いとかブレスト系のときは別。あくまで本番間近の練習で)

でも実際問題、それをやっていたということだったのではないか。と睨んでいます

本番と同様の音作りやMCの段取りなど、常日頃考えながら、昨日よりも良くしていこうという意識と実行が鍵となる気がします。そこまでやってことで本番が練習の延長線にあることが見えてくるのではないか。

ただこれ、全て仕込かよ。ライブ感が皆無じゃないか。と思うかもしれない。だが待ってほしい、これをやっておかないと一般ピーポーレベルの人は詰むんだよ。失敗するとね。寒いことされるの見たくないでしょ。 別に台本通りやれとは思わない。リハスタでの練習をライブだと思いながらやることで気づくこともある。 曲をただ弾ききっておわりじゃないよってことを伝えたい。

まとめ

  • 失敗には2つのパターンが有る
  • 1つは緊張、不安からのもの。1つは空回りからのもの
  • 緊張や不安は適度な圧として楽しむことや不安要素の解消を一つずつ行うことで改善する
  • 空回りは本番と地続きの練習を行うことで突発的ではない対処ができるようにする

よく考えなくても舞台とか演劇の人たちってこういう意識でやっているんじゃないだろうか。なんかバンドだけがゆるい世界でやっていないかな?という気持ちもしてきた。所詮は遊びだ趣味だと逃げてないか?いや、まぁ楽しむのであれば、そこまで考えなくてもいいだろうけど

でもせっかく良いステージに立って聞いてもらうんだからいい演奏をしたいし聞かせたいじゃない?

来年、ライブがあればより高みに到達したバンドをお見せできるように頑張る所存です。

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