SRV(スティーヴィー・レイ・ヴォーン)を知らないストラト使いは居ないでしょう。
私も名前は知っているし何度かアルバムも聞いた記憶はありますが、のめり込む事はありませんでした。 しかしSRVと書かれたギターは売られるし、今は少なくなりましたがレイヴォーン好きというのは結構な数いた記憶があります。
80年代にブルースを復活させた凄腕のギタリスト、しっかり研究したことはなかったですが、イメージとしては
ぶっとい弦を使ったなぜかジミヘンを良く弾くテキサスおじさんっていう感じでしたが、最近なんかの拍子でよく聞くようになりました。そこで感じたことは、こんなギタリストも珍しいのではないかということ。
自分の感じたことを書いておけば、他のギタリストを見直せるきっかけになるかもしれないのでちょっと書きおいておきます
先月までのレイヴォーンの印象は上記のとおりですが、改めて見直して、聞き直して感じたことは彼は本当にすごいギタリストだったのではないかと言うことです。
まずレリックとも言えない、ボロボロになったギターのボディ。これはライブを見ればわかりますが、汗とプレイスタイルですね。ストロークが非常に力強くて大きい。普通にボディに当てこすっているんだと思います。フィリップ・セイズがまさにそういう感じでレイヴォーンフォロワーだったのかな?
手が大きいのもあるんでしょうね。その割に非常になめらかな動きをしています。リラックスできたいい腕の振り方だと思いました。彼は本当に上手いギタリストなんだと思います。

おそらくレイヴォーンほど「ギターを鳴らし切っている」ギタリストはあまり居ないのではないかと思います。
特にストラトに限定されるかもしれませんが、ギターを弾きこなすことがサウンド面でも重要だと考えています。
50年代のテンションの高めのギターやカスタムショップ製のいくつか弾いたときに、いい音を出すための弾き倒せる技術というかパワーと言うかそういうものがあるんだと思います。
このあたり言語化がしっかりできていないのですが、体感としてですね。で、レイヴォーンのプレイを見るとそのあたりがもう抜群なんじゃないかって思います。だから彼のサウンドは刺々しいディストーションながら心地よいサウンドに聞こえているのだと思います。そう単純にギターをうまく弾いているっていうのが私の印象です。
小手先のテクニックではなく、基礎能力として抜群に高いタイプですね。近年見ないタイプです。いや、探せばいるかもしれませんが
このあたり体格の問題もありそうですから、タッパのある人は有利ですね。
ジミヘンはスタジオミュージシャン(アーティスト)な印象ですが、レイヴォーンはまっことのプレイヤーですね
学ぶ点の多い人だと思います。
早逝されたのが本当に悔やまれますね