なんとなく、親指が反っていることがギター弾くにあたって有利とかなんとかって言われていませんか? このトシン・アバシの指の反り方やばいっすね。こういうの弾けるようになるには親指の反りが大事なのか?
実際は全く持って関係ないと自分では考えるに至りましたそれは元々、親指が反っている方がいいという前提で考えていたからです。
なぜ親指が反るほうが良いと思われているか
エレキギターを演奏する際に、ピッキングについて学ぶと思います。ピックと弦の当たる角度による違い、アングルについて
順アングル、並行アングル、逆アングル
弦に対してピックの当たる角度が斜め下であれば順アングル、斜め上であれば逆アングルです。基本的には並行アングルが一番弦に振動を的確に伝えることができるので、並行に当たるように意識して弾くことが望ましいです。
ギターを立って弾く場合、基本的にはヘッドの位置がボディよりも上に行くため、弦は必然的に斜めに傾いています。 そうなると並行にピックを当てようとするとピックも同じ角度で斜めに向かせる必要がありますが、やってみれば簡単ですが、大体は順アングルの角度(☓みたいにクロスするイメージ)になります。
その問題を解決するには
・ピックを弦と平行になるように斜めに角度をつける(逆アングル)
・弦を並行にする(水平に近い位置にする)
・ピックが平行になるようにピッキングする(マーティースタイル)
このようになりますので、立って弾く場合逆アングルで弾けると実質平行にピックを当てられるという意識があるからだと思います。
もう1つ、左手の場合、親指が反ることでネックとの接点が手全体に近づくため、可動域が上がるという説もあります。
親指が反るためには
これはもう遺伝らしいので、あとからなんともできないみたいです。
できる人は無意識でできるんで、どうやるとかはないんですよ。そうなっている。
反る必要がない理由
で、私は全くと行っていいほど反りません。 なのでギターを弾くにあたって限界というかコンプレックス的なものさえ感じていました。ですがもう10数年弾いてきましたし、特にこれと言って不自由はないですね。
反ることによる有利もあれば、不利もあるだけで、必須要素ではないんです
先に上げたギターの傾きに合わせた並行ピッキングについてはギターの高さ調整でも可能ですがどちらかというと右手の親指の加減をコントロールして、ピックの位置を変えるくらいがいい感じですし
ここで言っているのは平行にするほうが良い。であって、平行でなければいけない。わけではないんですよ
そう考えると指が反ることによる利点は結局あるんですが、必須条件ではないので、気にしなくて良い。という結論に達します
それに私が敬愛するギタリストでも指が反っているように見えない人はたくさんいます。
指の反りではなく、親指の屈伸やピックの持ち加減で調整しているので、大事なのは自分の体にあったスタイルを身につけることでした
もう一つ、左手について言えば不利になる可能性も高いです。支点が固定されていない感じになるので抑え込む能力は反らないほうが良いみたいです。
左手の親指をいかに使いこなすのかというのは結構重要な問題ですが、結局は反っても反らなくてもあまり関係がなかった。ということかもしれません。
手の大小、指の長い短いは結局のところ小学生でも普通のエレキギターを弾いているので言い訳が逆にできません←
まぁヴァン・ヘイレンがアラン・ホールズワースの曲を弾くのに指が届かなくてライトハンド奏法を身に着けたという話もありますので、やりようですかね。
だからこれも程度の問題です。外国人で手が大きい人は楽に見えます。羨ましい
でも手が大きくないと演奏できない内容は実はそんなにないはず。先程のアラン・ホールズワースの曲とかそういう元々手が大きい人の自作曲なんかはそうですがね。
結局自分の実力不足をなにかのせいにしたかっただけなのかもしれません(自戒)