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後悔先に立たず

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まず初めに

「誰かが◯◯は面白くない・つまらない と言っていたから見なかった・触れなかった・聴かなかった」という判断は二度としてはいけないと思っている。 特にその誰かが、名前がはっきりわかる信頼できる相手でもない限りは、いや場合によってはそれでもだけど

私は某掲示板等でこれを真に受けたことにより、その後ファンになるアーティストや作品に出会う時間を幾度となくロスしてきた。 非常にもったいないことをした。後悔とすら感じるレベル

その作品がつまらないことはその誰かの感想であり、自分にとってはそうではない。それが後々ずっと自分に影響を与えるものだったとしてもそれを書いた誰かは別に責任も何も発生しないのだから

ガンダムSEED、SEED Destinyは私がおそらくターゲット層になっていたであろう時期に放送されていたガンダムシリーズであり、コアな人気作品であった

当時の田舎のガキンチョなんて土曜の夕方とか遊びに行ってるだろ。っていうのでほぼリアルタイムは視聴していない

その後アニメをよく見るようになってからもガンダム作品はいくつか手を出したが個人的にはトミノスキー故にあまり興味がわかなかったのも事実。

とはいえ引っ掛かりとしては2ちゃんだかニコニコだかで斜に構えた感想というかファーストの劣化みたいな話を受けたこともありなんとなく見る気が起きなかった

そんなところに20周年かなにかでやってきた映画ですが、思ったより高評価であり、感想がやたら入ってきます。そんな中公式からこんな動画が

2年分の作品を1時間にまとめるのなんて正気の沙汰じゃないと思いながらもこれはおそらく映画を見る前におさらいしておいてね。という公式からの案内であることは間違いなさそうだ。見たことない人にというか当時見てた人に思い出してね。っていう感じだからあっさりしている可能性が高いし、もっと深い話の落ちがあるのかもしれないが私にはまぁこれで十分だった。

流石にリマスターぐらいの絵面じゃないと現状見るのは厳しい雰囲気が漂う(そう考えると過去の作品でも見て楽しめるやつとそうでないやつの差が気になる)

 ということで、ダイジェスト版を見たところ、意外と?面白い内容だったのはわかった。だが同時に当時ネットで揶揄されていた部分も理解できたし、そう捉えても仕方がないような雰囲気もあることも分かった。それを置いておいても作品としては十分に面白いものであったと感じるくらいには良いダイジェストだった。

 これはガンダムなのか?みたいな話はよくわからないので深掘りしませんが多分ガンダムじゃないんじゃない?ガンダムって言ってないよね?

 ポイントはDestinyから登場するシン・アスカなんじゃないかなと思う。 実際Destinyの主人公立ち位置で彼の心情を中心にストーリーが渦巻いていく。多感で真っ直ぐで面倒くさい強い少年キャラ

SEED時点ではキラとアスランのなんかよくわからないライバル/友情での展開。これもこれで面白いけどどこか軽い。軽いというか湿度は高いのになんか薄い

それがシンの登場によりめんどくさくなりことが大きくなり、より主観的になり感情移入しやすくなったんじゃないかな。というのが印象

このあたり時代感というか当時のエヴァンゲリオン放送後の10年間くらいってどうしてもエヴァを引きずった感あるよね。っていう雰囲気を感じているのもあるかもしれない

この年になってシンってうぜぇなぁって思って俯瞰で見ているけれど、もしリアルタイムに見ていたらこじらせかねないのでは?と思う気持ちはある。 中2病とはそういうものだ

 そんなわけで思ったより嫌いじゃないという反応を得たSEED・Destinyでした。が、Destinyの方のダイジェストを見るとグフが出てたりサイコガンダムっぽいのが出てたり百式?とか結局ソーラーレイシステムつええだったりとなんとなくファーストに引っ張られているというかそういう収まりにしてくるのね。っていう気持ちがどうしてもある。

これはどちらかというと求められた需要がそうさせているんじゃないか?ガンダム的な呪縛というか

結局、富野監督以外が手掛けるガンダムっていうのはどんな作品であれ「ガンダム作品と読んで良いのか」というなぞのお題が永遠につきまとってしまう。 先日放送された水星の魔女だってそうで、あれはガンダムだ、ガンダムじゃないんだという謎のお話になっている。

このSEEDの流れはWに似ていて、Wは完全にシャアがゼクスに変わっただけでシャアの生涯をなぞっていたことも考えると、SEEDは現代の人種差別や世界情勢という根本テーマをファースト・Zのエフェクトを用いながら作った感がある。

でもこれはあえてそうしたのか、そうなってしまったのかは私にはわからない。間違った解釈かもしれない。でもそう考えないとなんというか引っ張らせすぎじゃん?って思ったので

そんなわけで今までずっと敬遠してきた作品も、理由がそういう他人からの評価なら一回見ておくと意識が変わることも往々にしてあるから、あんまり他人の評価なんて信じちゃダメだよっていう話でした

落ちなし

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