ヴィンテージ幻想を打ち砕くために

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一時、狂った様に欲しかったビンテージサウンド

ギターを買う時もそういう感じでって話をしたこともありました。ですが、結局のところ見つけられずというか決められず

もちろん予算的なこともありますが、どちらかと言えばしっくり来なかったの方が大きい

そもそもビンテージサウンドという言葉自体が幻想すぎた

フェンダーのストラトで言えば57、59、62あたりがベタにビンテージと言われるモデルになりますが

これらのサウンドを内包したビンテージサウンドと言われて、何を思い浮かべるか。そしてそれが自分の欲しい音なのか

ただでさえ、材もネック形状も全然違うこの3つのストラトを一纏めにしてしまってはもうなにがなんだかです。 

言語化というのは非常に情報の解像度を鮮明にしている反面、その言葉の意味に囚われすぎてしまう懸念があります

特に曖昧な表現になった場合、自分の思うそれと相手の思うそれとが噛み合っていない可能性を考える必要があります。

音を言語化するときにどうしても抽象的な表現になりますし、本題のビンテージサウンドといって何を思い浮かべるのかは人それぞれ

そういったなんかすごいざっくりとした表現になってしまうと迷宮入りになります。どんなギターを弾いても欲しい音なのか、そもそも自分が欲しい音はなんなのか。みたいな自問自答を繰り返して結局なにも進まない。なんか高いのがいいらしい。とかそういう別軸の判断をしてしまってよくわからないけどギターだけが増えている・・・みたいな?

こういった、なんとなくこういうのが欲しい。そしてそれがわかりやすいワードとして明示されているものについては結構注意が必要だと感じます。ギターに限らずね

しかも自分の中では欲しいものとして脳内にストックされていますので悶々としやすい

ちょっとヤフオクで古いギター見つけて、無意識に入札しちゃうみたいな

でもそれが本当に欲しかったのだろうか。とか考えちゃうやつ

じゃあ、その幻想をぶち壊しましょう

答えは簡単。 解像度を極限まで鮮明にするんです

そう、ビンテージギターサウンドが欲しいなら、まずビンテージギターに触れましょう

それがいい音かどうかはともかく、自分が求めているサウンドでしたか?本当に欲しいと思った音だったのか

こういう音がほしい。と悩んで近づけて改造までして、辿り着きたかった音はそれでしたか?

夢から覚めるには現実を見るのが一番です

これはもちろんビンテージギターに限らずですが、音をワード化したことで迷走してしまう可能性があるのであれば、それは一度立ち止まって、考えるのではなく感じる方が大事かもしれません。

昨今言語化がすごい。という表現を見ることがあるのですが、言語化というのは伝わりやすいものに情報を削ぎ落とすことでもあります。

最近「牛肉の磨き」というのを動画で見るときがあります

牛肉の不要なスジや脂肪を削ぎ落として、必要な部位、形になる様に加工することです

これにより、ステーキはどこにいっても台形みたいないい感じの見た目で提供されます

しかし加工していく中で、周りについている脂肪や、その肉本来の形は見えてきません。切り身が泳いでいると思う子がいるとかいう話と同じです

答えはこれ、とわかりやすい表現で伝えることは、その全体像を削ぎ落としている可能性があります

自分の思いや感じ方を雑に「ビンテージな音が好き」としていいのだろうか。そう思い続けてギターを探していた時期がありました

今?もう部屋に置くとこ無いですよ?

あ、結局そのビンテージギターが本当に欲しいサウンドだった人はおめでとうございます。答えがあってよかったです。それが買える様に頑張りましょう

になっちゃいますけどね←

でもこのサウンドっていう明確な答えが出たので、以前よりも探しやすくなるはずです。

現状ビンテージギターは数百万〜 の値段になってしまいました。これなら、高級ギターを数本買えます。チャレンジすることだってできます。

結局一緒じゃん? いいえ違います。答えを見つけたので迷いが減ります

ビンテージサウンド というふんわりとしたどんなのものかわからない言葉ではなく、頭で、体で感じたあの音を欲するのは、言語化よりも大事なことだと思っているからです

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