ブームに乗れていないけど「鬼滅の刃」既刊分読んだ。
いやもうただただ凄いといしか言いようがなかったので、感想
兎にも角にもバランスの良さ
アニメ自体はHuluで5話ほど見てから漫画の一気読み。導入部分から修行時代を経て下積みとなり仲間たちと成長しながらラスボスの影を捉えていく感じはまさに王道でありながら、今まで印象になかった大正時代という舞台背景やいい塩梅の現実味があって違和感少なく読み通せる。面白いな−
印象としてはとてもバランスがいい。そう、バランスという表現のほかない感じ
敵の設定、修行の雰囲気や成長過程の中で出てくる過去の作品を垣間見る事がある。岩を切るところとかカーズ様の名セリフなどのネタ的な要素も含んでいるし、ストーリの構成がやはり王道故なんとなく既視感がある
だけどそれはパクリやパロディではなく、エッセンスとして取り込まれうまく融合し消化されオリジナリティある作品に仕上がっている印象が半端ない。作者が意図したのかしていないのかはわからないけれども、これは本当に凄いと思う。オリジナリティていうのはこうやって築き上げられていくという見本だとすら思う。
なので、もしかしたらこの作品を妬む人は多いかもしれない。それはあまりにもできが良いから。でもそんな声に耳を傾ける必要はないと思う。だって出来が良いから
あとは、テンポ感もいい。ラスボス戦までの中だるみがまったく感じることなく進んでいくの異常だとすら思う。不必要な風呂敷を広げない。というのもポイントなのかしら。とはいえ本当にレベルが高いなという印象が強い。
あれだけキャラクタ登場させておいて、各自の過去シーンから成長まできちんと畳んで、しかも20巻足らずでしょ。 うしとらが33巻くらいあって、ガッシュも同じくらいで中だるみしていたのを考えるとこのテンポ感でしかもきちんと完結されているのは作者のすごさだろうなとただただ褒めちぎる内容になる。
というか今の例えで言えばサンデーっぽさがあるような気もする。
このエッセンスの配合バランスは分析できるのかな。見習うべきだとはおもうけど、明文化はしんどい。芸術の解釈と同じ要素だと思うから、素直に作者インタビューとか探ったほうがいいかも。かなり気になる。
というわけで非常にいい作品でした。
まだ最終巻が出てないので楽しみに待ちます。
でも最終話って見るの嫌なんだよな。おわるから
余談だが、あれは大正の何年になるのだろう。手鬼が48年捕まっているから元年か2年目くらいなのかー。うちのお祖父様が13年生まれだから、当時はああいう感じだったんだろうか、、と感慨深い時代設定なんだよな。そこもいいのかも。