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1980年代後半のラージヘッドストラトはどこからきたのか

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古いギターの年代を調べるのは化石を発掘するのと一緒だ

ビンテージギターの良さとかはさておいて、手元におきたい楽器にはそれなりの意味合いがあると思います。

好きなモデルや思い入れのあるものであったり、その人の背景に沿ったギターであることが多い。

個人的にもこれだけラージヘッドストラトに思いを馳せているわけで、戦力的かつ意味合いのあるギターが欲しかったりするわけです。

そこで見つけたちょっと面白いラージヘッドのギターがこちら

動画情報がないのであれなんですが、このラージヘッド、1988年製とのこと

判断はネックプレートのシリアルナンバーがE8〜となっているところ

Fender USAのシリアル的にも1988〜9年の製造時期であることが掲載されています

Just a moment...
自分のアメリカ製モデルがいつ製造されたかを知るにはどうしたらよいですか

そしてこの時期のカタログ等には載っていないモデルです。

それは本当にその当時のギターなのか???

そう思っているわけです。

ストラトキャスターというかフェンダーギターの最大の変化はエレキギターの工芸製品から、工業製品への変化です。

レスポールはヴァイオリンと同様にセットネックで、膠を使ってボディとネックを接着する方法を用いていますが

ストラト、テレキャスはボルトによる固定方法をとっています。これにより製造の簡易化、コストダウンなどを図った画期的な手法です。

パーツの交換が容易になるので、カスタマイズもしやすかったでしょう。当時はどういう売り方をしていたかは分かりませんが・・・

だからこそ、工業品にヴィンテージという価値観を与えるのもどうかという話もありますが、素材による変化も顕著なので仕方がないですね

話を戻して、よくあるのがニコイチ品です。 私がギターを始めた頃からラージヘッドストラト、それどころかFenderUSAギター自体に価値がありますから、どこぞのわからない安物のボディにネックだけつけて、USA製だと言って売ったり、それこそデカールだけFenderのものを貼って、パチモンとして売ったりという可能性がわんさかありました。

ただでさえ、交換が可能なネックプレートにしかシリアル情報がないものですからそういった懸念があるので当時のギターを探し当てるのは結構至難な技ではないかと思われます。

また脱線しそうなのでいい加減本題へ

88年代のギターでかつラージヘッドのストラト、それもFender USAと絞った場合、まぁ情報がないです。

そもそも80年代後半はフェンダー社の人気が悪い時期で、そもそもギターの生産量自体も少ない時代。 かつFender Japanが立ち上がったあたりです。

その状況ですから、よくわからないギターだなぁと思いつつも、調べてみるといくつかこのモデルが中古で出ていたことを見つけました

ポイントとしては

・ラージヘッド4点どめ
・ストリングスガイドが2つ
・デカールはCBSだが with synchronized tremoro がない
・メイプル指板の短めのナット幅

ボディはサンバーストとホワイト、ブラックの3種類。まぁ基本ですね

共通項はネックプレートのシリアルナンバーが「E84」からスタートしています

これは本当にあった可能性がたかいなぁ??

ということでずっと調べていました

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謎のラージヘッドはどこからきたのか

まず、当時のUSAのカタログプライズの資料があったので調査しました。

そこには68年モデルとして、ラージヘッドギターの販売価格の情報が掲載されていましたが、上記のネックの特徴は68年モデルに全く合いません。

だからこそ、なんのニコイチなのか・・・という疑問がずっと残ります。 本当この辺りアーカイブしてくれないかしら・・・

ある程度答えを出してきたのが楽器販売店のツイートでした

過去の販売品なので見つからないのですが、おそらくある製品と同じネックを使っているのではないかという説です

それがこれ

USA / 25th Anniversary Stratocaster 1979 

79年にFenderが25周年ということで出たモデルです。anniversaryってステッカーが貼ってるのが最高にアレ

それは置いといて、注目すべきはこのネック

さっきの特徴とほぼ同じです。

ちなみにこの25thのストラトも色が2つあるんですが、値段が全然違うんですよね。

どうもこの赤色のボディのネックは指板のラジウスが7.5インチに対して、もう1色のシルバー系の方は9.5インチという書き方をしています。

2種類あったのか、なんなのかがよく分かりませんがこの辺りもなんかアレですね

なのでこの88年のストラトのネックはおそらく25thモデルをベースにしたのかそのまま余った部品を使ったのか、そういう見方ができます。

そこに当時作っていたボディをくっつけたのかなと。

あまりとして作ったのかなんなのか定かではありません

一説によると、日本人向けにラージヘッドが売れるからという話があったとかなかったとか。でも国内のカタログとしては残っていませんね。

88年〜90年のギターマガジンを見ましたが、広告や紹介には載ってなさそうでした(このために1ヶ月有料会員になりましたよ!!)

結局このモデルはなんなのか

一旦整理をすると

・シリアルで判断するなら、88〜89年のラージヘッドギターとして製造された
・しかしネックは25thモデルのものを流用、もしくはそれをベースに作成しているため、いわゆる69年モデルなどのリイシューモデルではない
・FenderUSAのカタログ、プライス資料にも掲載がないので、特注品の可能性あり
・色は黒・白・サンバーストの3色が確認されている
・シリアルはE840000代で確認されている

流石に30年以上も昔の話のなってしまうので、当時どうだったかというのはどこでわかるのでしょうね。Fenderの本社か、当時だと神田商会さんが代理店をしていることでしょうか?

まぁ難しい話ではあるのですが、神田商会オーダーとか、イケベカスタムみたいなのが結構あるのでカタログ外のモデルが世の中にはたくさんあるんで、本当に過去ギターを漁ることは化石を掘り起こす作業のようです。歴史を紐解くというか資料から判断しなければいけません

なので可能な限りのアーカイブ化というのは必要だと考えていますが、先の通り、ショップオーダー品までもやるのかといわれるとうーん、、、って思わなくはないです

そんなしっかり調べなくても、ギターの証明書や保証書とかがきちんと残っているのであれば型番の記載とかあると思うのでそういうのがあればなぁって気持ちです

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