先日のFender試奏から良くわからない状態に陥っており、ずっと調べ物をしていました
ちなみに今のMade in JAPANはフェンジャパって呼んでいいの?
まぁそれはともかく
ネック周りのスペックについて自分の中ではずっと記憶違いをしていたようです
62年モデルを自分のスキャロップのモデルにしていた記憶をしていましたがそんなことは無かった
確かフェンダー・ジャパンのST68を買って、そのネックに付け替えている(ラージヘッド化)
で、その後にそのネックスペックをベースに今のスキャロップネックをオーダーした
なので、このギターのベースはST68でした。TXかどうかはちょっと覚えてないんだけど、ST68ってちょっと特殊で
60年代後期の貼りメイプル仕様を再現し、ナット幅40mmのスリムグリップにシャーラーFキーペグを搭載した68年スタイルのモデルです。
ピックアップにはUSA製テキサススペシャルを搭載、アルダー・ボディ、メイプルネック、貼りメイプル指板、4点止めジョイント仕様です。
ナット幅40mmでRは7.5
これが普通だと思っていた。でも今持っているFender のラージヘッドは42mm でおそらくは9.5R
この2mmの差はかなりでかい。 慣れるレベルではあるけれど、この2mmはなんなんだということがすごく気になってきた
Fender ネックのバリエーション
答えは案外さっくりわかる。というか今までなんで知らなかったレベル←
C/U/Vのネック・プロファイルの呼称は、ネックの幅を示すA/B/C/Dと混同される場合もあります。60年代初頭から70年代初頭にかけてフェンダーは、ナット部分の幅を示す記号として、A(1 1/2インチ)、B(1 5/8インチ)、C(1 3/4インチ)、D(1 7/8インチ)のアルファベットを使用しました。これらのアルファベットはネックのバットエンドに押印されていますが、ネック・プロファイルとは関係がありません。
公式にちゃんと書いてます←
フェンダーのネックシェイプ(ネック裏の厚み)は3つのバリエーションがあるのは知っています。それぞれ年代毎に明確にわかるので便利でした。がナット幅を表すA~Dは知りませんでした
例えばこのギターはネックのケツ?トラスト刺さっているところに ”22 SEP 68 B” と書かれています。68年9/22 Bネック ということですね
Bネックとはおおよそ42mm のナット幅になります(厳密にインチ計算すると違うっぽいけど)
で、フェンダーのネックは基本的にはこのBネックが主流のようです。 Aになるのはムスタングとかショートスケールのギターやごく稀に普通のラインナップにのこるらしい
7割位はBネックらしい
逆にCとかDは広すぎる。手が大きい人向けか、アコギ慣れしてる人とかかな?そのあたりわからんのですが。
ということはこの世界には同じ68年製ギターでもAネック、Bネックなどの更に細分化がされているということらしい
謎の68年製
ラージヘッド大好きな人ならご存知かもしれないですが、ラージヘッドは1966年からスタートしています。
Fenderのリイシューモデルが基本的に66年なのはこのせいでもある。オリジナルの年。そして、安定供給されており、かつジョイントプレートが3点止めになる前の69年モデルが一番かっこよくもある
70年以降はマイクロティルトを採用したり、バレットナットを採用しわりと不評な時代
調べると67年、68年はそもそもギターの製造が不況で66、69に比べ生産量自体がかなり少ないという歴史があるそうな
その時代を変えたのがあのジミヘンのウッドストック・フェスティバル。あれが1969年なのでストラトブームがおきたので復活した。という感じらしい
つまりST68‐TXというギターは
・不況時代に作られた珍しい年代である1968年製をモデルにした
・更にその中でも1-2割程度しか作られていなかったAネック
というただでさえレアなラージヘッドの中でも更にレア度の高いギターであったことがわかった
ホワイダニット
まぁそんなことはネットでも見れば調べがつくのですが、それよりも気になるのがホワイダニット(動機)です
なぜスタンダードなモデルではなくあえて、この激レア仕様をラインナップにしたのか。
いやありがたいんですけどね←
これってFender社に聞けばわかるのかな? 後ほど凸ってみようかな
◯◯年モデルとはいうものの、おそらくはベースとなるギターが複数本あると思います。あるいは設計書か
このあたり事情はわかりませんが、初期国産ギターは海外の実物を買ってきて、分解、リバースエンジニアリングをした結果で国産のコピーモデルを作ったと聞きます。
流石にFenderの名前だけにそんなことはしていないでしょうけど、なぜこのモデルなのだろうか。というのが気になって仕方がない
動機ですよ。推理小説や歴史研究者が悶々とするやつ
ここを考察するのがおそらく楽しいんでしょうね。答えが知りたくて早くして欲しいと思う側ですが←
例えばどういう経緯があるでしょうかね
イメージとしては当時(1990年後半だっけ?)はUSAでラージヘッドモデルは70sという名前で出てたりします。 Fender Japanからのラージヘッドは72‐USとか買ったことありますがこれはBネック
その他かなり限定的に66、67、69と出してはいる様子ですが
68-txほどの供給量ではなさそう
このあたりさー、もうちょっと記録残しておいてほしいよね。かつてのカタログデータとかほぼ観ないから
まぁ毎年毎年新しいモデルを作るから仕方がないのかもしれませんが、そういう型番の変更やモデルチェンジが後のマニアックな要素になってくるわけで・・・
特にUSA製はほとんどBネックでリイシューされていますし、カスタムショップも基本はそうなんじゃないだろうか。なぜこれだけ、、、
希望?絶望?
といういろいろを調べた結果、このST68-TXはもしかしたらラージヘッドギターのモデルの中で非常に希少価値のものである気がしてきました
ただし、あくまでもAネックの存在が。ですかね
このAネック、個人的には非常に弾きやすい
ネック幅が短いのは握り込むスタイルには重宝します。特に手の小さい日本人にはこのサイズ感、ありがたい人も多いハズ
指板のラジアスがビンテージ(7.5R)であることも評価が高い
自分のギターの特異性が紐解けたことは希望です。 将来Fenderにオーダーするなんてことがアレば、「Aネックでオネシャス」って言えば伝わることが判明したのはでかい
ただし、この組み合わせ 本当にAネックでしか存在しないため変えが聞かなさ過ぎるというのが絶望点
とにかく自分のお気に入りのセッティングがこういう形でわかるというのは面白い発見でした。同時にいろんな選択肢があったことを思い知らされました
そして大事なところですが、この話全然音には関係ない可能性があります←