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シン・仮面ライダー感想 ライダーはかっこいい

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さあ見てきたぞ。 なるべくネタバレなしで行きたかったので早めに

 「シン」シリーズは新であり真。 再構築、という意味合いが強く、そうきたか!と思わせるものだったと思う。(エヴァ以外?)ではこのシン仮面ライダーはそうなのかと言われれば、どうだろうか。でもこの作品はある視点から見ると100点満点に見える

私にはこの作品は自分の、己の欲望のままに見たい絵を作りました。という創作意欲の塊だと思う。

今回は、言うならば 心 ではないか。

原点回帰とでも言うべきか、50年前観たあれをもう一度!っていうニュアンスが強いのだろう。そう感じた。だからこその100点満点は羨ましいとも言える意味が強い。

商業映画、クリエイティブな視点で見ると、そうとは言えないだろうが、そこはもう前回、前々回で成功してるからいいじゃん?という気持ちもあるのか?単に予算がないからか?うーむわからん

前置きはここまで、所感としては

 僕は仮面ライダーを知らなかったんだ。こんなに仮面ライダーってかっこいいんだ。と思わせる作品だった。

素直にかっこいいと思えた

元ネタを知らないと楽しめないのか。あとから見ることでわかる楽しみと取るか。そういう気持ちはあるけれども、出会ってしまったものは仕方がない。だからこそ楽しめると思うことにしている。

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ネタバレ無しの感想

 ひたすらやりたい放題だった(言い方)

好き。を詰め込んだらこうなった感じがあって大変に良い。

「シン」シリーズで自分が見た過去作品の量や質で言えばゴジラ>>>>ウルトラマン>>>>仮面ライダー なので正直、今作が一番不安だった。だが、気にすることはなかった。ウルトラマンのとき同様に庵野であった。


 あえての造形、あえての演出でああしているんだと思うとこう、グッと来るものがある。それに一本の映画として観て、きちんと物語している。 エヴァとはなんだったんだくらいに「終いよし」をしている。スッキリする。

仮面ライダーのライダーたるものは何だ。というのも原典から引っ張り直してきた気がする。平成ライダー登場以降、どうも食傷気味だと思う人は改めてこいつを見ることで思い出すものがあるかもしれない。

 あんまり平成ライダー観てないので、適当なことは言えないからこれくらいで。

・主人公が主人公してていい。

 まじで初代を知らないのであれだが、藤岡弘、というハイパワーなヒーローではなく、悩み苦しみ、優しさを持ったものが仮面をかぶって奮闘する感じは、破滅型ヒーローの最たるものだと思う。こういうのも良いんだよ。こういうのも。

・地味に活用されるスターシステムがニクい。

 ここが深堀りをさせたがるというかいろんな世界と地続きを表現したい。だったり実はこういう背景がとかいう考察させたがっているオタク要素が非常ににじみ出てしまう。なにより知っている存在がいるという謎の安心感がある。スターシステム便利。

・評価はバラバラで正しい

おそらく今、自分が褒めている点は評価を低くする人がいると思う。メリットはデメリットでもあるというか、表裏一体というかそういう作品だと思う。

だからこそこの作品は100点でもあり50点でもあると言わざるを得ない。つまり人に勧めにくい。がハマる人はハマる。 

沼れよ人類

ネタバレ有り感想

以下はネタバレあり感想なので注意(とはいえ追告が割と出してる)

・全体的に

 雑であり粗いという評価と当時(あるいは脳内)はこうだったんだ!という雰囲気と、なかなかに難しい判断だと思う。自分はあまり気にせず見入ってしまったので、「そういうものか」で終わったんだが「シン・ゴジラ」的な印象を求めた場合、前者の評価を下してしまうのは、まぁわかるなーって感じ。

 ネタを知っていないと難しいなって思う分があってそこが難しい。泡とかどうなのよ。って思わなくもないんだけど、原作はそうなの?とか考えるとまぁそういうもんかーで許している自分がいる。逆にいえばそれくらい振り切っているととっても良いのかもしれない。

 1枚絵の力というか、このワンシーンを取りたかったんだろうなっていう感じるところが多すぎて最高でもある。連結レーンのところとか、仮面からの吐血とか、1号2号の戦いとか

 決めポーズして目が光って音がなるの。ずるい。

ポーズの話になったのでキャラ感想

・1号

 さっき書いた感じ。悲哀のヒーローって感じで良い。藤岡弘をイメージしてはいけない。近いもので言えばデビルマン的な感じだと思った。

 

 遺言のあとは泣き叫んでほしかった。そういう絵だと思ったけど彼の感情の爆発はどこにあるんだろう。

 若干話がそれるけど、最後のシーンで、クウガの五代くんを思い出した。クウガ自体も新しい仮面ライダーを描くというコンセプトがあるなかでかつての仮面ライダーはなんだったのかというのを練り込んだ作品だったと思うと、アレもシン仮面ライダーだった。 髪型と優しさから五代くんが頭の中によぎり、あああああああってなった。

・2号

 自分の人生の中で仮面ライダーの原典が2号であったというのを再確認された。というかあの肩の縦ラインがどうも、見知った仮面ライダーだということ。そのせいか2号が実に良い。

一文字って名前が最高にいい。 隼人ってのも良い。ゲッター呼んできそうで

 ポーズを決めるところ、洗脳を解除され自分の気持ちでショッカーに立ち向かうところ、仲間ができたと思った矢先に泡ってまた一人かとしょげながらの最後にスッキリするところ。ニヒルに決めようとしてるけど野暮ったい感じ

良いよ一文字くん!良いよ!!

まぁ2号の話一切知らないんだけどね

・敵のオーグたち

まぁなんだろう。 ありといえばあり。

ハチオーグ

 良い。仮面ライダーが日本刀で戦うってなんかずるい。

蝙蝠とか、サソリとか

 お前ら虫じゃなくていいの?って思ったけど原作準拠なのかな?結局重火器で倒せるんかーい!って思わなくもない。

お兄さん

 最後体力なさすぎでは。

カメレオン

 まぁああいう役よね

ルリ子さん

 珍しく?美人全面押しのキャラクター。 あの父の遺伝子からどうやったらこんな美人が?と思わなくもない。作られたという割に後半やたら人間感情めいててなんとも難しいなと思いながら珍しく美人圧があったので良しとすべきだと思う

政府関係者

 お前が倒せるだろ変身しろよ!

・戦闘シーンとか

 仮面ライダーでも血しぶきがすごいんだ。漫画ベース? 過ぎた暴力の演出としては過剰なくらいだが庵野さんの精神世界ではああなんだろう

 戦闘全体はあれを雑と捉えるか、これくらいだよと捉えるかですごく意見が分かれると思う。個人的には飛んで、前転して、キックできればよかったんだろうなって感じ。2号との戦いのシーンは更に評価が難しい。平成ライダーだともうちょっと派手じゃない?と思う気もするけど、あえてそうしなかったのかどうか。

・ライダーフォルムとか

 作品発表があってからひたすら観ているコートを着た仮面ライダーがこんなにかっこいいと思わなかった。なんていうかアップデートされていないけど、かっこいいヒーローっていうのはこういうもんだよな。っていう感じ。赤いマフラーに宿された力がある。

 2号の雑なスーツがすごい気になる。お兄さんそこは気を配るところじゃないと感じたのだろうか。

・感動のラスト

 あのライムグリーンみたいなヘルメットと新しいサイクロン号に乗る2号がまじかっこいい。 いやもうそれだけでいい。

 

・全体的に

 細く鋭く深く刺さる作品

既存概念へのアンチテーゼというか自分の理想像の押しつけという意味で「ルパン三世 カリオストロの城」のような主人公像への再提示のような。やっぱり庵野さんは宮崎さんの系譜だなって思わせるようなそんな感じ

だから後年もっと評価上がるかもしれない。しらんけど

あと、シン・ゴジラで「人間ドラマがない!」とか「恋愛シーンがない!」とか叫んでた人はこれ見てどう思うのかがめっちゃ気になる。

とにかくかっこいい俺の好きなライダーはこれなんだよ。っていう圧が強かった。これを商業として作品化できたのはただただすごいし羨ましいと思う。

庵野作品である。この一点で好きになるかどうかがもう別れている。

以上、ぶっ刺さり側の感想

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