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YES「危機」50周年記念ツアー感想

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はじまりは今年の3月だか4月だかにこの情報が耳に入った(目に?)のがきっかけ

プログレバンドの大御所YESがツアーで日本に来る!しかもなんか記念的なやつだ。50周年て、、、って話を友人にしたら、丁度YESが大好きだったらしくせっかくなので行こうとなった。

私自身YESは深くは知らなかったから、いい機会だった。何よりももう次はないのでは。という思いからいかなければいけないと感じた。今年はそんなイベントが多い気がする。で、せっかくなのでチケットを取ってから予習をしっかりした。

当該アルバム「 close to the edge(危機)」と35周年コレクションがいいかと思った

YESといえばちょっとバンドを齧ったことある人なら名前くらいは知っているプログレバンド。今ならジョジョの奇妙な冒険のアニメEDとして「RoundAbout」が有名

個人的にもそんなに詳しいわけじゃなかったのでしっかり聴いてみると意外や意外

メロディアスなフレーズに美しいコーラスワーク。独特な展開でも美しさを残しながら、ときに奇抜に、大胆な曲の構成。何よりも音がちっともチープに聞こえない不思議なふわふわとした音色のオンパレードで情報量が多すぎる印象。とりあえず変拍子がアレばプログレでしょ。みたいなのは好きじゃなかった分、こいつはもっと早くに聴いておくべきだったと後悔するレベルのバンドでした。やっぱり行く決心をして正解。

さて、当日はやや蒸し暑くも酷暑ではなく、ライブ日和。ホールということもあり、全席指定で観戦のデットポイントがなく心に優しい。 客層は白髪の高齢者〜バンドマンっぽいやつ。ジョジョから入ったっぽそうなやつなどなど割と幅広い。実際、ギタリストのスティーヴ・ハウが70超えて演奏しているんだから驚き。「危機」をリアルタイムで聴いてきた人だっているだろうし、まぁやっぱりすごいよね。

ちなみに当初予定の公演があっというまに完売し、追加公演が発生しているので、その人気とある種の終わり感がそうさせているのだと思う。

で、演奏が始まるわけですが、自分のだめなところとして他人の意見を聞きすぎることにあると思い直しました。というのも東京公演が先にあったので、感想レポートなんかを見ていると、ハウおじいちゃんのやらかしが多くてヒヤヒヤしたとのものがあり、そういう気持ちで望んだ(実際東京公演はそうだったのかもしれないけれどもね)

でも、蓋を開けてみるとたしかに手に汗握る展開はあれど、全体的に演奏トラブルはなく、高レベルのライブを演じていた。ブリティッシュ系特有?のベースの帯域がやたら大きいことはあったが、バランスもよく、あっという間の2時間ちょいだったと思う。確かにSiberian Khatruのリフとそれ意外ではテンポが変わることもあったが、なんてことはないレベルだったのではないかと個人的には思っている。

お客さんも暖かかった。終了後の拍手はまじのスタンディングオベーションで、アンコールが始まるまで拍手をやめなかったし、アンコールの「Roundabout」で総立ちの手拍子してる。プログレだぜおい。

まぁあれだ、久しぶりの日本で最初は感覚を掴むための慣らしだったのではないかと思うことにしよう。

というわけで、終始楽しく演奏を見ていました。グッズも買ったし満足度の高い公園だったと思います。

ちょっと機材の話

スティーヴ・ハウの機材は実にシンプルに見えた。ラックも無ければ、アンプもコンポで、足元にマルチが転がっているだけだった。おそらく過去のツアーとほぼ変わらない内容ではないかと思う

Steve Howe meets Line 6 DT50 〜 スティーヴ・ハウと次世代モデリング・アンプDT50の出会い|デジマート
2012年4月、イエスとして数えると9年ぶりの来日を果たしたスティーヴ・ハウだが、彼の使用イクイップメントのほとんどがLine 6製品で占め...

ギターは遠くから見えなかったが、フルアコ・セミアコ・リッケン、あとストラトっぽいやつにアコギ、もう一本何か使っていたかな? 曲ごとに変えて、パートが2つあるときは演奏中に持ち替えたりもしていた。

過去のインタビューを見ていてもそんなにギターの好みや所有しているものは変わっていないようなので、おそらくいつものメインギターなのだろう。 レコーディングされたは音は、様々な音を出しながらもチープなサウンドに全く聞こえなかったので、コレは一体どんなギターで出していたのだろうかと考えながら聴いていたが、ホントがフルアコのES-175であろう。

個人的にあの絶妙な太さのクランチサウンドが彼のキーだと思うけど、それが本当にいい。ところが、ライブではコンポアンプ+マルチという、まじかよと叫びたくなるセッティングで、まじかよと叫びたくなるいい音を奏でていた。

ハウ自身はギターとアンプであれば、ギターにコストを掛けたほうがいいと断言する人で、それは様々な音色を出すので、そうだとは思うが、それでも50年以上もバンドをやってきてたどり着いているセッティングはそれとはもう頭が上がらないというかなんというか。

高級機材だなんだと持て囃すのもいいが、本来は出すべき音を出すための道具だ。ということを訴えかけているかのように感じた。

そんなことをいいながらも、多分数多の機材を触り尽くした結果、便利な一つにまとめた。と見るのが正しいのかもしれない。そこらへんはあまりインタビュー記事とかなさそうなので、まぁ気にしないでおく。

というわけで、こういう「体験」が今後も大事になってくるだろう。と思い高いお金を出して参加したわけですが、非常に良いライブでした。セミアコとまではいわないけど、きれいなサウンドがでるギターはやっぱり欲しくなるな。

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