丸一日使っての庵野秀明を楽しむという計画で実行しました。
スケジュールとしては
12時半 家を出る
14時 あべのハルカス到着
15時 入場
18時 離脱
21時 映画
24時 帰路
3時 寝る
というハードスケジュールでしたが、充実した内容でしたので、満足です。映画の感想も書きますので、そちらが観たい方は目次から飛んでください。
庵野秀明展
待ちに待った「庵野秀明展」にようやく行けました。
すでに行っている人も多いでしょうから詳細はいいとして、ちょっと特殊?な展示会でした。
といっても、比較が富野由悠季展になるので、規模や計画など違って然り、ではあるのですが庵野さんらしいファンサービス的な要素が強い展示であったと思います。
これまでの庵野氏の手掛けた作品(プロ・アマ時代それぞれ)とこれからの作品、そして本人の好きな作品の紹介というざっくり4つのエリアがあり
中学時代〜DAICONまでのアマ時代の作品と、本人の好きな作品だけで5/8はあったんじゃないかという印象。
富野さんのときも思いましたが、よく残ってるよな。中学・高校時代の作品群ってそんなに保存しているものなんでしょうか。
高校の部で作った映像フィルムやDAICON時代に作ったSF大会のオープニングムービーなどが展示されており、当時の拙い技術ではありながらも構成がきちんとしており、何よりも絵面がかっこいいところを用意できているのが、さすがと感じた
エヴァの印象も、かっこよさというか絵の力であったので(後から、特撮を作りたいという思いから演出面がそうなんだと理解した。)これは才能もあろうが蓄積されたものを表現できる力が、すごいんだと脱帽するところ
影響を受けた作品群のなかには特撮、アニメが大半でさすがといったラインナップ。でもディズニー系が一つもなかったのは意外だった。 アニメーションの元祖であるディズニー作品に影響を受けていないのか、何らかの事情で載せられないのか(多分後者?)
いずれにせよ、かなりの情報量を入場後1分たたずに浴びている。
驚いたのは、かなりの展示品が撮影OKだったこと。あとから図録を見ることもできるけれども気になる絵は気にせず撮ってよかったぽい。
ちょっと遠慮した部分もあるけれど、後半気にせず撮りまくってた気がする。この点は美術館で開催された富野由悠季展とは大きく異るところ、というか普通写真撮影OKな展示会って無い。
ファンサなのかわからないけれどこれは良い企画だと思う。
DAICON時代が終わり、マクロス〜トップ〜オネアミス〜ナディア〜エヴァと続く展示エリアが最も写真を取られていただろう。個人的には出来上がった絵よりも、初期案とか企画書とかそういうのを観たいと思っていたので、あまり撮影の機会は少なかった。
エヴァの初期案を観たのは驚きだったけどね、どこがどうしてこうなったんだ。みたいなのを考えていくのもこういう展示会ならではだと思う。
たくさんの展示も後半になり、シン・ウルトラマン、シン・仮面ライダーについてはあまり情報がなかった。そりゃこれからのだからね。とはいえ、このときはどちらも観ていないので期待に胸をふくらませるばかりだった
仮面ライダーの1号リスペクトすぎるこの絵は最高にかっこいい。
そんなわけで3時間たっぷり楽しんだ。
欲を言えば、「庵野秀明」展であり、もっと深堀りというか知らない一面みたいなの観たかったよね。
特に庵野さんの作品ですごいと思うのはBGMの選曲だと思っていて、そのへんがうかがい知れるようなものがあればとも思ったけど、まぁそういうのは難しいよね。
というわけで、大阪開催も残りわずかながら、まだ新しいもん出そうとしているあたりもうちょっとやるんじゃないかと疑ってはいるけど、終わってしまったら、それまでなのでまだの人はお早めに
シン・ウルトラマン感想
続いてシン・ウルトラマンを観ます。庵野秀明展に行けば(行かなくても多少追っかけてれば)わかると思いますが、ウルトラマン好きであることはもうわかりました。そんな人がどんなウルトラマンをつくるのだろうかという不安と期待がいっぱいで始まるシン・ウルトラマンでした
そういう感じです。
そもそもシン・ゴジラはタイトルが発表され、予告ムービーが公開されるまでは絶対に不安要素しかなかったような作品でした。覚えてますか?
あの、(エヴァを終わらせられずズルズルと重い展開が続いてきたような)監督が、まさかのゴジラを作る?????っていう
で、蓋を開けたらアレでした。 もう土下座した謝りたいくらいの最高傑作でしたし、やっぱり庵野だな。みたいに思わせるような作風でもありました。
今回は、そんなすでに成功した作品を持つ監督の第2段。 これは期待せずにはいられないが、その期待というのは「どう裏切ってくれるのか」という一番ハードルの高いものであったと思います。
結果的には大きな裏切りというのはありませんでしたが、期待以上に期待通りの作品でした。
そもそもウルトラマン自体、リアルタイムでもなければすべてを見通したわけでもなく、記憶も曖昧ながらも印象深い作品でした。そのウルトラマンに新解釈を入れながらもウルトラマンたるものの良さというものを十二分いや、もっと発揮されたのではないかと考えています。
書きながら思ったのは「ウルトラマンたるものの良さ」というところ。筆が乗ったままタイプしましたが、一番重要だと思います。 スペシウム光線の出し方の表現がすでに予告で出たこと、事前の冒頭1分半の公開など、ゴジラとはちょっと違う感じを出したのはやはり事前の土台が必要だったからだと思います。正直最初観てなかったら置いてきぼりにされかけたかもしれない。
ちょっとおもしろいのはシン・ゴジラとどこかしら通じている世界観であったこと。(それは観てる人にはわかると思いますが)ちょっとしたスター・システム要素もあったり、ウルトラマンをこれが初めて。という人でも十分楽しめるのではないかと思います。
逆に言えば、期待通りすぎて意外性が少なかった。という贅沢な不満が残りますが、シン・ゴジラでやられすぎたのでしょうがないでしょう。
さて、、、、
ここまで来たら、また次を期待せずにはいられません。
そう、シン・仮面ライダーですね
初代仮面ライダーについては、ウルトラマンよりも観ていないので、ほぼ初見状態です。
私含め、昭和末〜平成最初の生まれの人は仮面ライダーといえばブラックの再放送、ウルトラマンもそうで、もう少しすると仮面ライダークウガ、ウルトラマンティガ あたりが放送されるまで割と空白期間があります。
その間は別の作品だったり再放送だったりと人により知識のズレがかなり大きい幼少〜少年期を過ごしていると思われますので、なかなか刺さらないかもしれませんが、ゴジラ、ウルトラマンと高クオリティで収まってきたので、仮面ライダーもそうなるでしょう。
しかもプロモーションムービーの入れ込みが半端じゃないのはもうわかっているので、どうしたって期待しちゃう
そして、シン・シリーズはおそらくここで終わるのではないかと思っています。
その次はなにをするのでしょうかね、、、しばらくは充電期間になるのか、新しいアニメを作るのか。そのまま引退ということもあるかもしれません。
いずれにせよ、我々は待つんですよね。
ところで、押井守展やってくれませんかね?*