ギターの音に木材は影響しない?論に対する結論

スポンサーリンク
スポンサーリンク

先日ちょっと話題になったあの動画はもう見ました?

そう、これです。

ギターのトーン(音色)はどこから来るのか。というのを検証した動画。

ピックアップ、アッセンブリ系(配線、ポッドなど)が同じであれば、トムアンダーソンの完成ギターとネックなし、ボディなし、電子パーツのみのギターとも言えない状態のものと「同じような音」が出ています。

これはある意味衝撃的な動画でしたね。なぜなら、ギターの木材がサウンドに影響していないのではないか。というメッセージが込められているように感じます。

動画の冒頭ではジムが3人のギターメーカーに音の差がでる要素を事前に質問しています。

上記動画より抜粋 ”エレキギターの中で、音に最も差が出る5つの要素とは?”

詳細は後半で、、まぁ細かい音の変化や試行錯誤の過程は、動画を見ていただいて、、、

私がここで得た認識は

  • サウンドのキャラクターは弦→ピックアップ→アンプ までの電子経路が基本
  • トーン(音色)にエレキギターの木材・構造は大きくは影響していない

上記の2つです。

これをどう捉えますか? 当たり前だ、何を今更と思う人もいるでしょう。木材が音に影響しないのにショックを受ける人もいるでしょう。じゃあ高いギターイラネ?と思う人もいるでしょう。

私にとって、この動画は非常に良い確証を得られたと感じています。

ボディ材やギター構成にサウンドキャラクへの影響が少ないということは

どんな形のギターでもいい。

ということ。

V系畑の人間としては奇抜な形のギターや、ヘッドレスギターなど、とりあえずギターとしての体裁を保ったなにか違うやつ。みたいなのがありますが、音のキャラクタを考えたときにそのときに考慮する要素ではないというのは強みですね。

どんな形に仕上げても、アッセンブリとピックアップを整えれば、ほしいサウンドが手に入る。というのは紛れもなくメリットです。

音のキャラクタを変化させるための改造ポイントとしては、ピックアップ含めたアッセンブリ系が顕著であることは以前も本で語られていました。

その点に確証を得たことはとても大きい。無闇矢鱈な木材論争に惑わされずにすみますう。

同じパーツや、スペックであれば確かにそれっぽい音を求めることは理にかなっています。シグネチャーモデルを買うのはやはりストレスが減る可能性が高いですね。

さて、では木材なんて適当で、アッセンブリ系をきちんと持ってくればいいのか。というとそうでは有りません。

ここで検証されているのはあくまでも”「アンプから出た音のキャラクタ」が何によって影響を受けているのか。” です。

このトーン(音色)、もしくはキャラクターと表現する理由としてはあくまでもその音の特性であり、他と優劣を付ける要素ではないということ。

このキャラはこういうキャラだ。というRPGのジョブやアビリティの振り分け方をイメージするとわかりやすいかもしれません。自分のパーティに必要なスキルやジョブを選んで編成しているのです。

だからこそ、優劣はつけられないのです。

パーティというのは楽曲に置き換えられます。必要な音のキャラクタが筋肉ムキムキマッチョマンのサウンドであれば、そういうギターが必要ですし、そのポイントポイントで適切な編成が必要なのです。

だからギターは何本あってもいいんです。

また、これはアンプから出てこない要素として木材やギターの構造が重要になってきます。

プレイアビリティを求める「道具」としてのギターには素材や作り方、フレットの処理など細かいところで職人の技術が必要になってきます。

そこにはカタログスペックでは見えない要素が重要になってくるので、価格にも反映されていくことになります。だからこそ、高価格のギターは品質面での拘れるというのがメリットですね。

いい音とか悪い音とかそういう話はする必要がなくてですね。ほしい音を出すにはどうするのか。というところに行くつのだと思います。

ちなみに5つの質問に回答している最後の人、なかなかいいですね。

上記動画より抜粋 ”エレキギターの中で、音に最も差が出る5つの要素とは?”

翻訳すると

1.音の性格を大きく左右するボディ材
2.その音に変化を与えるネック材
3.前者2つの音を出すためのマイクとチューナーであるピックアップ。
4.ハードウェア、ブリッジ、チューナーは音色やテンション感に貢献する
5.あとは仕上げかな。せっかく木に送った振動を柔らかいものに奪われないように、薄くて硬いものにしたいですね。

#1 ネック 音色は何よりもネックに従う
#2 ボディ材(アッシュとアルダー)
#3 ボディの重さ
#4ブリッジ、サドル
#5ピックアップ


1)まずはプレイヤーと、プレイヤー、あとはプレイヤー
2) ギターのピックアップとその他の電子機器
3) ギターのハードウェア
4) ギターの構造(ボディのチェンバリングとギターのスケール長、およびその例)
4) ギターが作られた木材/材料

サウンドのキャラクタを作るのはピックアップですが、そのサウンドを的確に引き出すにはプレイヤーの技術が必要であるということでしょう。いいですねこういう回答

わかりやすいところで言えば、左手の握り込みスタイルか、クラシックギターのように添えるだけのスタイルかだけでも音の出方が変わります。なので、演奏者は日々努力です(自戒)

というわけで、ギターのサウンドキャラクタが固まれば、ギターは好みのデザインのものを探して、自分の演奏技術を高めていけばそれでいいんです。

ギターの音作りは、ゲーム冒頭のキャラメイクと同じです。

だからギターは何本もってもいいし、高くても安くても関係なく何本もってもいいんです。

いいんです。

余談

この動画自体は、今年の1月末の公開で、私のTwitterのタイムラインで一番早くこの情報をピックアップされたのが2月頭(さすがあの人ですって感じ) 情報収集能力がまだまだですわ。

タイトルとURLをコピーしました