映画のポンポさん観た感想:これは銀英伝だ【ネタバレあり】

雑記

別件で京都に行った先がちょうどよく、「映画大好きポンポさん」を上映している映画館が近くにあったので、やっと観に行くことができた。

ポンポさん自体はPixivで見て、感動したのを覚えている。タイトルはすっかり忘れていたけど、予告編を見てすぐ思い出したので気になって観に行きたかった。

とはいえ、あの原作は創造性の塊であることとモノクロ漫画であることの表現が強かったので、フルカラーの映画でどんなふうになるのか不安はありながらも楽しみだった

ということで、ネタバレありの感想

まず上記の不安は杞憂に終わった。

映像演出はクリエイター目線というか創作をする人間がワクワクするような、エフェクトの差異やメタなシーンとして非常に濃厚で最初から最後まで頭をワクワクさせた。

リリーの名シーンもあえてモノクロから表現することで原作とのクロスをより感じることができたし、映像ならでは感じが非常に良かった。ハサウェイといい、FGOといい、今年のアニメ作品は強すぎる

エフェクトというのか演出というのか、画面の華やかさ、濃さが随分いい。TVアニメの延長線ではなく、大スクリーンで見る映画としてかっこいいのが多い。スタッフも大変だろう

リリーの声優が棒読みかどうかなんて感想もどこかで見えた気がしたが些末な問題だとすら思った。寧ろ拙い(自分はそう思わないが)からこそ1流役者たちの演技でバランス取れていたんじゃないか。

うん、とてもいい。文句がないよそんなもん

劇場アニメ『映画大好きポンポさん』本予告

ただし、解釈違いではあったというのかタイトルの通り、こいつは銀英伝なんだと思うことにした。

銀英伝だというのは、原作小説があり、OVAシリーズ、いわゆる石黒版があり、ノイエ版があり、漫画がある。
これらはそれぞれの表現で銀河英雄伝説を表現しており、それぞれは独立していると考えている。

だからこそノイエが好きな人がいていいし、石黒版がいいと思う人がいてもいい。どちらが駄目とか優劣をつけるようなものではなく、それぞれがそれぞれ銀英伝でいいと思っている(宝塚もあるしね)

で、私は映画オリジナルシーンが違和感というかそういう視点から作ったのか。という感想を持ったのです。

原作はクランクアップ後の編集シーン、ジーンくんが楽しい楽しい加工をするときに思い出したコルベット監督のセリフを自分の中で咀嚼しながら90分の作品に仕上げるという場面がある。

僕はこのシーンがとても好きだった。

ものを作るときの漠然とした楽しさや自分の面白さだけで作っては薄まるし、つまらないものができてしまうことだってある(ブーメラン)

そこをポンポさんに対してどんな映画にしようかとフワフワと考えて出来上がった狙い通りの結果がラストのジーンくんのセリフだと思ったから

で、映画版は編集に苦労するうえに追加撮影更には資金繰りのピンチとたくさんの逆境がジーンくんに襲いかかるが、ぽんぽさんのサポート、同級生の熱い思いやらなんやらで最終的には達成する。

創作というか商業品を作るうえでの本当に苦労する点だと思う。SHIROBAKO的には万策尽きる手前(というか資金繰り死んだ時点で万策尽きてるはず)のいいシーン。これはこれで好き。

映画はみんなで作るものだし、切り捨てるシーンがあるからこそ、作品が作られる。リリーのファーストシーンが大胆にカットされる場面もわかる。

結果として90分に抑えたくだりが生きなかった気がするだけ。(単に自分の好きなシーンが無かったことに不満を持っているのかもしれない)

とはいえこのインタビューを見てもわかるように制作陣は本当に熱意を持って作っているのは観ていてもわかる。

「僕のプロデューサーになってくれないか」──劇場アニメ『映画大好きポンポさん』は、一度挫折したアニメ監督と『テイルズ オブ』Pが「本当にやりたいこと」を貫く逆襲の物語だった
劇場アニメ『映画大好きポンポさん』の監督・平尾隆之氏と「発起人」である『テイルズ オブ』Pの富澤祐介氏に、二人の出会いやことの経緯、なぜ『映画大好きポンポさん』というネット上の漫画がいきなり劇場アニメ化されるという話に至ったのか?など様々なことを聞いてみた。

なのでこの追加シーンは映画版としての完成度を高め、昇華させたシーンであり、文句をつけるようなものではないと思っているから銀英伝なんだよ。アッテンボローなんて最初からいるわけじゃないしね。

なんだかんだ言いながら、すごくいい映画だった。映画版ポンポさんは間違いなく最高傑作だわさ。

知らなかったけど、コミックスになっていたのでこっちも読もう

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