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シン・エヴァンゲリオン映画感想〜全てに区切りをつけて

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「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」を観てきました。

ネタバレ要素もあると思いますので、嫌いな方は記事を観ないように
また、エヴァについての知識・理解は浅い方なので解釈違いやその他気になる点は気にせず。

そもそもエヴァをきちんと見たのは大学ぐらい。それまではあまり受け付けなかったけど、特撮という括りに見ることで非常に壮絶な演出が印象的であり、謎解きや考察よりも表現に重きをおいていたのが私の印象。

とはいえ、一通り作品を鑑賞し、この時代に生きた人間としては観ないわけにはいかないので早速見に行きました。

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結論から言えば、ただただ最高でした

Qのあの訳のわからなさをフォローしただけではなく、アニメ版も包括したまさにすべてのエヴァンゲリオンに終わりを迎えた作品でした。

イメージとしては劇場版としての終わりではなく、アニメ版第27話 というぐらいのものでしょうか。

ソレくらい丁寧に丁寧にたたまれた最後だったと思います。

あのシンジくんがついに自分と、現実と、父親と向き合うことができたり、アスカと話し合ったりと従来の不安・不満の部分が見事に解消されて、心が晴れ晴れしくてLCLに溶けてしまうくらいです。

シンジくんが周りを拒絶しながらも寄り添ってくれる仲間がいて、それに少しずつ心を開くことができるようになって、他人のために痛みを感じることができる。(元々そういう子だったと思いますが)

まさにおとなになったんだよ。シンジくんは

エヴァンゲリオン全体の話としてやはりアニメ版から続いたこの世界の終幕として、きちんと書きたかったというのを強く感じましたし、その表現は随所に観られます。

ラストの綾波も多分、アニメ版の綾波だったんだと思う。

そうして一人ひとりを優しく卒業のように送り出していったような。本当に暖かな作品でした

個人的には「だからみんな死ねばいいのに・・・」 → 「みんなが生きていく」ようになる為の25年間だったと思っても全然時間的には有りな話だと思います。

その転換が起きたことが、何よりも良かったと思います。

最高な演出・表現・アクション

演出というか表現がメタかったり、庵野監督のこれまでの十八番の如き表現が随所に現れていて、そういう意味で大好きなエヴァだった映画です。

特に誘導弾は最高。

あれはかっこいいし、あれができたのはシン・ゴジラがあったからだと思う。

後半のエヴァ対決からの特撮シーンなんかも、あー、、、こういうのが本当にしたかったんだな。という思いが伝わってきます。

ずるいくらい気持ちがいい。

葛城艦長はネモ船長になっちゃったし、電車の心象風景のリアル差がジブリの感じを思い出した。

本当に庵野監督の集大成という気がします。

余談ですが、庵野監督が現在60歳 

この歳の前後はいい作品を作るのかもしれません。

宮崎駿は「千と千尋の神隠し」を

富野由悠季監督は「ターンエーガンダム」「キングゲイナー」いわゆる白富野時代

押井守監督は「スカイ・クロラ」と

映画監督のピークとも言える時期なのかもしれません。

一つの時代が終わる

誰しも思っていたと思いますが

エヴァが終わる

そんなことは無いと思っていましたしネタにもなっていたはずです。

それが終わってしまったのです。

これは年号が変わるような時代の終わり(区切り)だと思います。

青春時代にエヴァにハマった人たちはこの作品を見て10代という時代に区切りがついたと思います。

私としては平成が終わったという実感です。

そう考えるとこれは卒業式だったのかもしれません(なんのかしらないけど)

新しい世界に歩き出したシンジくんのラストのように、これから変わっていく世界に我々もあるきだしていくのです。

彼の世界ではエヴァはすべていなくなったけど、私達にはいつでもすべてのエヴァがそこにある。

思い出も、これから初めて見るなにかだってあるかもしれない。

ここでアニメ版の最後の「おめでとう」 が流れても

良い気もする。

そんな気持ちで2日ほど過ごしてまだ影響が抜けない。エヴァ二日酔いがまだまだ続く

(追記)

漫画版を読んだほうが理解が進むということで読みました。

確かに漫画版で語られている、ゲンドウの気持ちや補足説明があったほうがスッとはいってきやすいのかもしれません。もう一度すべてを見直せば、なにかがわかるだろうか。多分わからないけどそれもエヴァンゲリオンだと思うと、いいなと思う。

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