ギター練習の時、なかなか課題曲を覚えられずに嫌になることがありませんか。私はあります。
そんな時、自分は下手だ。 才能がない。といった落ち込み方をしてしまうのではないかと思いますが、冷静に分析した時、果たして本当にそうなのか。単純になにかが足りていないのではないか。
煽っているわけではなく、自戒も込めて書いてみます。
覚えられない理由は「理解」ができていないから?
ややこしく書いていますが、まずは順番に整理していくことにします。
曲が弾けない理由は大きく2つあります。
・技術的(または物理的に)弾く力がない
・構成や展開を覚えていなくて、合わせられない。
今回は後者についてです。前者について簡単な対処法があれば私が教えてほしいくらいです。
なぜ構成や展開が覚えられないのかを考えるために、逆転の発想をします。
ずっと覚えている曲やすぐ弾ける曲ってありますよね。
最初に覚えた曲。自分が好きな曲、、、それらに共通するものは何でしょうか。
それはしばらく演奏をしていなくてもとっさに弾けるくらい体が、頭がその曲について理解っているからではないでしょうか。
具体的にわかっているとは
- ソラで歌える(メロディか自分のパート)
- 弾くパートがイメージできる
- スコアよりも音がイメージできている
などが当てはまると思います。
そういう状態にある楽曲であれば、何年も前に練習した曲でもスッと演奏できるものじゃないですか?上手い下手はともかくです。
話をまとめると
演奏できる曲は頭の中で「理解」ができている。 理解ができているとは、自分のパートや主旋律などをスッと表現できるほど体に馴染んでいる状態のことで、それが可能な曲は「覚えられる曲」と呼べる。 つまり、覚えられない曲とは理解ができていない(主旋律を歌えない)曲と言い換えられるのではないか。
見に覚えがありすぎますね・・・
では、結局なにをしたら覚えるのか。ですが
覚えるためには歌えるようになる
シンプルな答えこそ良いものです。
覚えられない = 曲を理解していない = 曲を歌えない
と考えた時、言い方を変えると
歌える曲 = 練習すれば覚えられる曲
となりませんか? 冒頭で書いた「技術的(物理的)に無理な曲」は横においたとしてですよ。それに別にうまく歌えといっているわけではなく
カラオケなんかでスッと一曲通しで歌えるくらいでいいんじゃないですかね。
カラオケで歌う曲ってどうやって練習してます?
まず、曲を聞き込みますよね。
歌詞カードとか見ながら聞きますね。繰り返し聞きますね。なんとなく歌を合わせたりしますね。
あれ?
これと同じことをやればいいんじゃないか?
- 楽曲を歌えるまで聴き込む
- スコアを見たりしながら聞いてみる
- 歌えたり、伴奏が頭の中で鳴ってきたらOK
本当にシンプルな答えですね。
こんなアタリマエのこと書くんじゃない!って言われそうですが
よく考えたら、本当に演奏できない曲で歌える曲ってあまりないんですよ。
どこかうろ覚えだったり、飛んでたりして自分の中で消化しきれていないんだなと、書きながら改めて実感するのです。
それでも覚えられないよ!というあなたへ
そんなことわかってるよ。それができないから聞いているんだ!と温かいメッセージが返ってきそうです。わかりますわかります。
私もそうですから。
でも、よく考えてみてください。
曲を聞き込みましたか?
聴き込むって1,2回の話じゃないですよね。30,40回ってイメージですよね。
itunesの再生回数そこまで届いていますか。
本当にやりましたか?
歌えないんじゃなくて、歌っていないんじゃないですか?
歌えないことをごまかしていませんか。別に口ずさむレベルでもいいと思いますけど、それをやった上でいっていますか?
ちなみに今、全て自分に返ってきています
というわけで曲を覚えられないな。と思ったら気分転換に曲を聞きまくって歌ってみましょう。そうすれば体が馴染んできます。
という身も蓋もない答えで終わってしまいます。
補足:なぜこんなことを書きたかったか
文章を書くのが下手くそで大変申し訳無いのですが、本当は脳における「理解」というのは言語化することである。という話をしたかったんです。
最近流行りのAI、ディープラーニングを専門に扱ってらっしゃる教授の講演を聞いてそのような話をされていました。
このあたり、理解するということは単に肌感覚で解っている。ということではなく、脳で言葉(歌や演奏含)で伝えることができる状態を理解する。正確には、こういうことができることが「知能」である。とおっしゃっていたと思います。
なるほど!と感銘をうけて、自分に置き換えたら、こういうことなんじゃないか。というお話です。
つまり大学の教授が伝えている話ですので、説得力があるよ。というオチでご勘弁をば